無月経の方の足裏を触ってみると、肝臓反射区が堅くなっていることが多々あります。
同時に目の疲れや筋肉のコリなどの症状もあるので、この場合は「肝経」という気の流れに滞りがあるのでしょう。
肝経は、生殖器、肝臓、気管支、喉、目、頭を通り、例えて言うなら一本の線路のようなもの。
これらの臓器どれか一つでも不調があると、肝経に携わる全ての臓器に影響が出ます。
まるで、ラッシュ時に電車が遅延して各駅が混雑する様と同じ。
そう、経絡って電車の路線図と似ているのです。
電車が大幅に遅延すると司令室の指示で正常ダイヤに戻そうとしますが、その司令室の役目が肝臓にあたります。
つまり、肝臓の状態を正常にすることで、同じ経絡上にある各臓器の調子がスムーズになります。
また興味深いのが、臓器同士で助け合いシステムを持っていること。
比較的に健康な体であれば、一つの臓器が不調を起こすと他の臓器が助けてくれるシステムを持っているのです。
まさに体って宇宙。
無月経の場合、東洋医学的には肝臓のケアを主体にし、そこから人それぞれの癖を把握して全体的にバランスをとる処置を行います。
いくら子宮だけをケアをしても、肝経上にある臓器が正常な働きをしなければまた不具合が起こるかもしれません。
一つの臓器だけをケアするのではなく、全体的に底上げして改善させる。
これが東洋医学の特徴なんですね。
